真白きだけの花火よ霞草

三十路で始めるロックンロール。いまだ売れていない天才(自称)バンドマンが語る音楽、文学、哲学、詩、料理、日々、あるいは旅。

レコーディング

こんにちは、瀬門春壱です。このごろどうにも心が死んでます。一体どうすればやる気って出るんやろ。ちよちゃんに「やるき~でろ~」って言ってもらうしかないのかな?(古い)。

なんせワタクシが最近で一番嬉しかったことが、Amazonアソシエイトに承認されたことですよ? こんな哀しい30歳いますかね、、、?

まあ嘆いていてもしょうがない、世は大海賊時代、広大なネットの海にアクセスすりゃあやる気の出し方くらい載ってるはず! と、キーワード「やる気」でググっていると、こんなページを見つけました。

 

r25.jp

 

やる気、存在せえへんのかい。

、、、いやね。なんとなく気づいてましたよ? 人間は最初のステップを踏み出すのが億劫なだけで、それを乗り越えて作業に取り組み始めると必然的に集中状態になるってこともなにかで読んだことありますよ。

でもね。

 

取り組めないの! そもそも!

 

身体が動かないんですよ! まるで何者かに呪われてるかのように!

友人たちは家を持ち、車を手に入れ、子供を育て始めているというのに、俺ときたら昨日の鍋のだしをとるのに使った鰹節のガラと玉子を混ぜ合わせて白だしと醤油を入れただけの世界一ひもじい玉子焼きをもしゃもしゃ喰いながら「ああまた今日も無為の日々。鳥が鳴き、そして虫も鳴く。むいむい」とかワケ分からんこと言ってはコタツから出ずに一人うんうんと頷いているだけなのだから! 誰か! 殺してくれ! さもなくば俺に感動を!

 

レコーディング

、、、と、まあこんな不感症の俺が、唯一待ち望んでいたのがレコーディング。

七つの海ならぬバンドを渡り歩いてきた俺が現在やっているバンドのお客さんの数は多分10人いくかいかないくらいで、10年やってきてこの結果ははっきり言ってもう辞めてしまった方がいいんでしょうが、こっちは全然辞める気ナッシング。

自身を、生前弟のテオにしか絵が売れなかったゴッホになぞらえながら、「俺は天才、俺たちは最高。今はまだ分かってもらえないだけ。いつかきっと分かってもらえるさ」とキヨシローに教わった呪文を唱えると、俺は朝も早くからレコーディングスタジオに赴くのでした。

 

レコーディング・スタジオの場所はいつも藤井寺にある某スタジオ。

おそらくレコーディングがなければ一度も足を踏み入れることのなかったこの街に縁起を感じながら、方向音痴の俺は今日も東口or西口どっちから降りればいいのか分からず、降りてみて「あ、しまった。なんか違う」と、うっすら藤井寺のマップを思い出して反対の出口に向かい、朝の九時半にすでに開店している「悟空」という立ち飲み屋の誘惑を振り切りつつ(次は絶対行ってやる)コンビニでコーヒーとサンドイッチをゲットした俺は無事に某スタジオにたどり着いたのでした。

 

さて、スタジオに着き、メンバーと挨拶を交わすとレコーディングの準備に入っていきます 。エンジニアを担当してくれているのはN君。むちゃくちゃ腕利きで、ちょっとここには書けないような大物アーティストを担当しています。

今回録音する楽曲は二曲。まずはベーシック(ドラムとベース)を録っていきます。

俺にできることはなにもないのでここは休み。写真を撮りに来てくれていたI(彼は俺が率いているMV制作チームのメンバー)と打ち合わせ。

MVの仕事が2本、新しく立ち上げるプロジェクトの話が一本。

なんとか話もまとまった頃には、すでにベース&ドラムは録り終わってました。こいつらむちゃくちゃ練習してるな。メンバーのことを褒めるのもなんですが、上手い。

俺は前のバンドでベースを弾いていたから分かるんですが、このベースの集中力、、、というかドラムとの噛み合い方はすごい。

上手い、っていうのは世界規模の、相対的な話じゃなくて、このバンドのベースードラム間に於けるグルーヴが良い、ということで、卑近ですが恋愛に喩えると、世間一般のカップルとは違うけれども上手くいっている。という。まあ、中島らもと奥さんみたいなモンですよね。乱交してても最後は仲良かったんだから。

 


らも 中島らもとの三十五年 (集英社文庫)

 

で、バチッとベーシックを録り終えると、今度はウワモノ。ギターとかキーボードとかね。

ここでようやく俺の出番。アコギを弾きます。

キース・リチャーズはアコギが上手くて音色が素晴らしいのは周知の事実(まあつまりエレキの場合はパフォーマンスを優先してるんですね。しかしブライアンが死んでから80年の途中くらいまでは、むちゃくちゃ上手いですよこの人)、そして俺はキース・リチャーズ信者! さあ今こそ俺に乗り移れキース・リチャーズ!

 

、、、まあもちろん乗り移るワケもなく、途中から俺はピート・ドハーティーだ。と新しい呪文を唱えながらどうにか乗り切りました。

 

アコギ録りが終わると次はリード・ギター。ここで俺は昼食を喰い、少しだけウトウトします。

無事にリードが録り終わると今度はキーボード。

次が歌入れなので、俺は身体を起こすためにIと散歩に行きます。

 

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近くにあった辛國神社

 

しばらく散歩して身体を起こした俺は唄録りへ。時間も予算も限られているので、数少ないテイクでなんとかOKを出します。出す、ちゅうか見つけます。

それから怒涛のコーラス録り。まあ、ビートルズやビーチ・ボーイズに比べれば知れてるんですが、、、それでもかなりコーラスにはこだわってます。

 

で。なんとか十二時間で二曲録り終えて、疲労困憊のまま家に帰り、それでもどうにか、と気力を振り絞り、厚揚げを焼き、検索すると出てきたモッツァレラキムチスクランブルエッグ、という無茶苦茶な料理を完成させて、それを肴に酒を飲んでいるうち、夢の中へ突入していたのでした。

 

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辻君です

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わてらです

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なんちゃらモッツァレラなんちゃらです

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これは次の日に作った無水豚鍋です